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帯状疱疹に気をつけましょう

最終更新日:
 

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。
初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは水痘(水ぼうそう)として発症します。多くの場合、水痘は子どもの頃に発症し1週間程度で治りますが、治癒後もウイルスは体内に潜伏しています。その後、加齢やストレス、過労などが原因となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜伏していたウイルスが再活性化し、神経を伝わり皮膚に到達して、痛みを伴う赤い発疹を生じ、「帯状疱疹」として発症します。
 原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては、成人の9割以上が抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

 

症状

 一般に、数日〜10日間ほど神経痛のような痛みがあり、その後、身体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状の赤い発疹が出現するのが特徴です。水疱が見られる2〜3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度経つと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状が見られることもあります。通常は2〜4週間で皮膚症状がおさまります。また、合併症として、皮膚症状が治った後も長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)を伴うことがあります。

 

治療

 治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。皮膚症状や痛みを和らげ、合併症や後遺症を軽減します。薬の十分な効果を得るためには、発症後速やかに投与を開始することが望ましいと言われていますので、痒みや痛みのあとに水疱が出現したりしたときは、できるだけ早く受診しましょう。

 

予防

健康的な生活習慣を保つ

 免疫力の低下が帯状疱疹の発症に繋がるため、日頃から体調管理を行うことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。

 

帯状疱疹ワクチン(任意接種)

 帯状疱疹ワクチンは、発症を抑制し、重症化や後遺症の予防につながるとされており、50歳以上の方が接種できます。
 帯状疱疹に有効なワクチンは2種類あります。帯状疱疹ワクチンは予防接種法に定められていない個人の判断によって接種する「任意接種」となるため、接種費用は全額自己負担となります。接種する場合は、ワクチンのメリットや副反応(副作用)について接種医などと相談し、よく理解したうえで接種を検討してください。
 接種を希望する場合、帯状疱疹ワクチンを取り扱っている医療機関に直接ご相談ください。
 

                              帯状疱疹ワクチン

  乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
ワクチン種類  生ワクチン 不活化ワクチン
 接種方法 皮下注射 筋肉内注射
 接種回数 1回 2回
 接種費用 7000円〜10000円程度
 1回あたり20000円〜25000円程度
 持続性 5年程度 10年程度

 *接種費用や使用するワクチンは、医療機関により異なります。





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