計画の趣旨
本町では、早くから土地区画整理事業や工業団地の整備等に取り組むとともに、大規模な商業施設の立地や企業の進出等も続き、人口が増加しています。そのような中で、世界的な大手企業の進出もあり、今後更なる経済発展や開発、人口増加が期待されています。
一方で、交通渋滞が最重要課題となり、道路等のハード整備が急ピッチで進展していますが、あわせて地域公共交通の拡充が急務です。
また、今後の経済発展や人口増加に対応するため、三里木駅~原水駅間にJR新駅を設置するとともに、公園の拡張整備や、新駅及び原水駅周辺の大規模な市街地整備も進めていく方針です。
このように、都市構造や交通体系が大きな過渡期にある中、公共交通に対する町の理想及び将来のあり方を定めた地域公共交通計画を策定しました。
計画期間
本計画の計画期間は、2025(令和7)年度から2029(令和11)年度までの5年間とします。
なお、期間内においても、必要に応じて計画の見直し・修正を行います。
基本理念
公共交通による快適な移動と安全・安心な暮らし
~ “ともに成長しつづけるまち”
を支える公共交通~
目指す暮らしの姿(イメージ)
高齢者等の移動制約者が公共交通で安心して移動できるまち
自家用車移動の減少により生活環境における交通の安全性が高いまち
通勤や通学等の手段として公共交通による移動が苦にならないまち
先進技術を活用した交通サービスにより便利で効率的に移動できるまち
計画の基本方針
1 町内外の移動が快適な公共交通の再構築
町内のコミュニティ交通の見直しや町外との交通ネットワークの強化を進めることにより、町内外の移動の利便性向上を図ります。
2 新たなまちづくりと一体となった新たなまちづくりと一体となった鉄道軸周辺の公共交通の充実
鉄道を町の公共交通の幹線軸とし、新たに整備する新駅を核とした二次交通体系の構築や鉄道の輸送力強化など、今後のまちづくりと連動した公共交通の充実を図ります。
3 未来を見据えた多様なモビリティの活用
自動運転やグリーンエネルギーモビリティ等の先進技術を活用した、今後の町の発展にふさわしい新たなモビリティの導入を図ります。
4 公共交通の利用促進と持続可能性の確保
増加する外国人にも対応した情報周知の強化等により公共交通の利用を促進するとともに、運転手の確保等にも取り組むことで、公共交通の持続可能性の確保を図ります。
計画の目標
1 高齢者の足の確保
2 自家用車から公共交通へのシフト
3 公共交通の持続可能性の確保
施策1:コミュニティ交通サービスの充実 |
1-1)巡回バスのサービス内容の見直し
1-2)乗合タクシーのサービス内容の見直し |
施策2:町外との交通ネットワークの強化 |
2-1)路線バスのサービス水準の最適化
2-2)周辺自治体との連携強化 |
施策3:JR新駅を核とした公共交通体系の構築 |
3-1)JR新駅の整備
3-2)JR新駅からの路線バスの運行
3-3)JR各駅と巡回バスの接続強化
3-4)JR原水駅・新駅とセミコン通勤バスの接続強化
3-5)広域的なバス高速輸送システムの導入検討
3-6)シェアサイクルサービスの導入推進 |
施策4:JR豊肥本線の利便性・輸送力強化 |
4-1)運行本数の増便・車両の増結
4-2)同時進入化・複線化 |
施策5:交通結節点の機能強化 |
5-1)駅の待合環境の充実
5-2)バス停の待合環境の充実
5-3)官民連携による交通結節点の整備 |
施策6:新たなまちづくりにふさわしい新モビリティの導入 |
6-1)自動運転モビリティの導入検討
6-2)グリーンエネルギーモビリティの導入検討
6-3)シェアリングモビリティの導入検討
6-4)MaaSの活用検討 |
施策7:利用啓発と他分野との連携 |
7-1)情報周知の強化
7-2)モビリティ・マネジメントの推進
7-3)高齢者の免許返納の促進
7-4)地域・福祉と連携した移動機会の創出 |
施策8:運転手の確保 |
8-1)運転手募集の広報
8-2)セカンドキャリア希望者への就業促進
8-3)二種免許取得支援制度の創設検討
8-4)ライドシェアの導入検討 |
「菊陽町地域公共交通計画」は、近日中に掲載します。