この取入口は馬場楠堰のすぐ隣にあり、特徴として岩を猪口(さかずき)の口のようにくり貫き、一定量の水量しか入れず、土砂をかき混ぜ排除する手法がとられています。後年、この設備が壊され、井手に土砂が堆積し、水の流れが悪くなりました。
馬場楠堰は、構築以来、何回か改修され、昭和28年6月の白川大水害後に現在はコンクリート造りの堰になっています。取入口は、一部補強されていますが今もなお健在です。この堰は、清正公に敬意を表してか、「清正堰」よも呼ばれています。
古い文献に、
「此石井樋 長七間三尺 横壱間 高サ六尺五寸 落戸三枚」
「磧所幅撫シ五間 長サ六拾八間五合 内三間五合通 六拾筏五間磧所」とあります。