南郷往還跡(なんごうおうかんあと)

南郷往還跡の写真
指定年月日(種類番号)
昭和54年2月23日(史跡第5号)
所在地
菊池郡菊陽町大字曲手1123,1133,1134-2(道明区)
文化財概要
肥後の国府「飽田府」は9世紀~14世紀末まで、古町村(現熊本市古町)にあり、政治・経済・文化の中心となっていました。この肥後の国府と阿蘇南郷とを結ぶ道路が南郷往還です。
南郷往還は、かつて、熊本市の長六橋を起点として、大江、保田窪、長嶺を経てこの道明に至り、西原村万徳、俵山を越えて阿蘇南郷谷、さらには、色見(阿蘇郡高森町)を経て、豊後竹田(大分県南西部)へ通じていました。当時は石畳が敷かれていたが、現在は、道明から高遊原台地に至る区間に約180mの石畳が残るのみです。
角にある追分石(道標)には、「左おふつ、右まんとく」の文字が刻まれており、すぐ横には、享保11年(1726年)建立の石地蔵が道行く人の安全を見守り続けています。
角にある追分石(道標)の写真